ハットの意味
「ハット」は文字の上に付ける曲折アクセント記号で、記号の意味を変えます。統計では、ハットは 推定値 を示します。β̂(ベータハット)は推定された回帰係数、p̂ は標本比率、ŷ はモデルが予測する値です。B̂ は、B というパラメーターの推定値です。
物理や工学では、ハットは 単位ベクトル、つまり向きだけを示す長さ1のベクトルを表します。î、ĵ、k̂ は x、y、z 軸に沿った向きを指し、B̂ は磁場 B の向きです。量子力学では、ハミルトニアンの Ĥ のように、ハットは 演算子 を表します。
B̂ は文字と結合記号の組み合わせ
Bハットには、1つのUnicode文字がありません。B̂ は大文字の B に U+0302 COMBINING CIRCUMFLEX ACCENT を続けたもので、直前の文字にくっつきます。同じ記号はどんな文字やギリシャ記号にも使え、β̂ や k̂ もこのように作られます。
ハット付きの文字の中には、言語で使われているために1つの文字として存在するものもあります。ŷ はウェールズ語、Ĥ と ĵ はエスペラント語、î はフランス語に由来します。これらはどこでも安定して表示されます。B̂ のような組み合わせは、フォントに依存するため、アプリによってはハットが少し中心からずれたり、背の高い大文字と窮屈に重なったりします。完璧に見せる必要があるなら、数式エディタやLaTeXを使ってください。
プレーンテキストでは、普通のキャレットが一般的な代替(B^)ですが、^ は文字の上ではなく隣に置かれる別の文字です。
Bハットの入力方法
Wordでは、B を入力してから 0302 を入力し、その4桁の数字だけを選択して Alt + X を押します。B は16進数の数字でもあり、選択しないとWordが B0302 を1つのコードとして読んでしまうため、選択が重要です。x や y のように16進数の数字ではない文字では、0302 を入力して Alt + X を押すだけで十分です。数式の中では、B\hat に続けてスペースを入力する方法でも使えます。
LaTeXでは、\hat{B}、または複数の文字の上にハットを伸ばす \widehat{AB} と書きます。単位ベクトルには、点を省いた \hat{\imath} と \hat{\jmath} を使います。HTMLでは、770 が U+0302 の10進値なので B̂ と書きます。ハットではなくバーについては平均記号のページを、β 自体についてはベータ記号をご覧ください。